今回、「さわれるホネ展」では、6種類の動物の頭骨レプリカを展示しています。
もっとたくさん展示したくなってしまうのですが、一つひとつをじっくり見比べて楽しんでもらえるよう、あえて6点に絞りました。
ライオン(実物大)とシマウマ(2/3)は、中学校の理科などでもおなじみの動物。しかし、実際に触れながら、口の形やあごの動きの違いを比べてみると、想像していたよりも違う所が見えてくるのではないかと思います。特に奥歯の嚙み合わせに注目してみてください。
そして、その流れで注目してほしいのがジャイアントパンダ(実物大)。野生ではほぼ笹や竹しか食べない「植物食」であるパンダですが、その頭骨はシマウマとライオンのどちらに近いでしょうか。実際に見て、触れて、自分なりに考えてみてください。ちなみにこの頭骨は1997年に上野動物園で亡くなった「ホアンホアン」の頭骨のレプリカです。
ツキノワグマ(実物大)は日本では雑食の傾向が強く、いろんなものを食べてる動物です。パンダと比べてどちらの頭骨が強そうでしょうか。第一印象が、意外と覆されるかもしれません。特に奥歯の幅や、顎関節の大きさに注目すると面白いかも。
キリン(1/2)とシマウマは、どちらも植物食の動物ですが、食べる植物の質が少し違います。シマウマは主に硬いイネ科の植物を、キリンは樹についた高い場所のやわらかい葉を食べています。その違いが、あごの太さや骨の形にも表れているかもしれません。
カピバラ(実物大)もまた植物食の動物ではありますが、展示された他の5種とは異なる独特のあごの形をしています。持ち上げたときにアゴが前後に滑る感覚を楽しんでください。キラリナの近所にある井の頭動物園では実際のカピバラにも会うことができるそうです。ぜひ生きたカピバラのアゴの動きを想像しながら触ってみてください。
見るだけではわからないことも、触れると見えてくる。
ぜひ一つひとつの骨を手に取り、動物たちの暮らしや食べ物の違い、進化のみちすじを感じながら、「なぜだろう?」「もっと知りたい!」という感覚を楽しんでください。
一般社団法人 路上博物館 館長 森 健人